2社間、3社間ファクタリングの違い、ファクタリングの種類を知る

商談

ファクタリングにおいて、大きな違いがあるのが「2社間」と「3社間」です。

それぞれにメリット・デメリットがあり、状況に応じてどちらが適切なのかを把握しておくことが、ファクタリングを利用したキャッシュフロー改善のカギといえるでしょう。

本記事では、2社間、3社間ファクタリングの仕組み・手続きの違いを紹介し、さらに2社間、3社間それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

「売掛け先に知らせるか知らせないか」で大きく変わる

ファクタリングは、大きく分けて「2社間」と「3社間」のふたつに分類できます。

両者の違いを簡単に説明すると、以下のようになります。

  • 2社間:売掛先に通知せず、申込者がファクタリング業者に債権を売却する
  • 3社間:売掛先へ債権譲渡通知を行った上で、ファクタリング業者に債権を売却する

本来、「ファクタリング」は3社間が前提として考案されました。

しかし、企業によって「債権譲渡禁止事項」が制定されている債権や、売掛先との関係悪化を不安視するなど、ファクタリングをしたいのにできないといったケースも少なくありません。

そのような「売掛先に知られずにファクタリングしたい」という需要に対して生まれたのが「2社間ファクタリング」です。

では、この「売掛け先を通すか通さないか」の違いで、どういった点が大きく異なってくるのかを説明していきましょう。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングにおける4つの違い

先ほど、2社間、3社間の仕組みとしての違いを説明しました。これにより、以下のような4つの違いが生まれます。

  1. 売掛け先に知らせるかどうか
  2. 手数料と掛け目
  3. 買い取りまでのスピード
  4. 審査の厳しさ

1つ目の違いは冒頭で簡単に解説しましたが、残り3つの違いが気になるところだと思います。

ひとつずつ解説していきましょう。

売掛先に知らせるかどうか

先ほど説明したとおり、2社間、3社間ファクタリングには以下のような違いがあります。

  • 2社間ファクタリング:債権譲渡通知が行われない(売掛先に知られない)
  • 3社間ファクタリング:債権譲渡通知が行われる(売掛先に知られる)
「売掛け先との関係悪化を防ぐ」というものがあります。

ファクタリングは本来、まっとうな資金調達手法なのですが、企業によっては「ファクタリングするなんて、相当資金繰りが厳しいのでは?」「倒産されたら困るから、次回の発注は少し考えようかな」と思われてしまう可能性もあります。

こうなると、今後の取引に悪影響が出てしまう可能性があり、望ましいことではありません。

3社間ファクタリングが難しいと言われるのも、少なからずこういった理由が影響しています。

一方、2社間ファクタリングではこうした悪影響を心配する必要がありません。

さらに、(本来やるべきではありませんが)譲渡禁止事項が制定された債権も買い取って貰うことができます。

一回の取引が重要な中小企業では、特に2社間ファクタリングはありがたい存在でしょう。

手数料の違い

2つ目の違いは「手数料」です。

債権を買い取って貰う際の手数料は、以下のように2社間と3社間で大きく違いが出てきます。

  • 2社間ファクタリング…7%~30%
  • 3社間ファクタリング…1%~5%

手数料は、初回かどうかや、債権の信頼性によって大きく変動しますので一概には言えません。

おおむね、初回の買い取りについては、2社間ファクタリングの場合15%を下回ることはほぼないようです。

上記のように、2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングと比べて手数料が跳ね上がります。

なぜこれほどまでに手数料に差が出るのでしょうか?

実は、2社間ファクタリングは「ファクタリング会社がリスクを負うことで成立している」ためなのです。

手数料は、債権が回収不可能になった場合でも利益を上げるための保険のような役割といえるでしょう。

これには、2社間ファクタリングの貸し倒れリスクの高さが関係してきます。

前述したように、3社間ファクタリングでは売掛先の同意を得て、「債権譲渡通知」を行った上で、売掛先からファクタリング会社に直接入金する仕組みです。

一方、2社間ファクタリングでは、売掛先の同意がなく、売掛金も申込者に一旦入金されたあとファクタリング会社に入金されます。

よって、申込者が売掛金を使い込んでしまう、売掛け先が倒産してしまうなど、「貸し倒れ」のリスクが高くなってしまうのです。

手数料の差が、2社間ファクタリングの最大のデメリットであり、3社間ファクタリングのメリットであるといえます。

買い取りまでのスピード

3つ目の違いは、ファクタリングを依頼してから売掛金入金までのスピードです。

これも、2社間と3社間では異なってきます。先に結論を述べると、以下のような違いがあります。

  • 2社間:最短即日~
  • 3社間:最短2~3日

3社間は、基本的に一週間程度時間を要することもありますので、余裕をもったファクタリング依頼をするようにしましょう。

この違いは、前述したファクタリング手続きの違いによって生まれます。

3社間ファクタリングでは、売掛け先も交えて債権譲渡の手続きを行う必要がありますが、2社間ではその必要がないためスムーズになります。

2社間では、ファクタリングに必要な書類が手元に揃っており、審査もスムーズに進めば、最短即日で売掛金が入金されることも珍しくありません。

ただし、スピードは業者によって違い出る部分です。

すぐに売掛金が必要な場合は、「即日」をウリにしていて、実績があり信用できる業者を選びましょう。

審査の厳しさ

2社間、3社間における4つ目の違いは、「審査」の厳しさです。

とはいえ、どちらも銀行の審査に比べればはるかにハードルは低いので、あくまで2社間と3社間のファクタリングを比較した場合の話です。

違いを簡単に説明すると、以下のようになります。

  • 2社間:申込者、売掛先両方の審査が必要
  • 3社間:ほぼ売掛先の審査のみで完了

2社間の方が審査が厳しくなるのは、手数料の項目で説明したように、2社間ファクタリングのほうがリスクが高いためです。

債権を買い取る際、3社間ファクタリングで重要なのは、「売掛先に支払い能力があるか(不良債権にならないかどうか)」どうかのみ。

対して、2社間ファクタリングでは、上記に加え「申込者が売掛金を問題なく入金できるか」も審査する必要が出てきます。

このような理由から、2社間ファクタリングは少しだけ審査が厳しくなるのです。

とはいえ、形態としては短期融資に近いファクタリングは、債権さえ買い取ってしまえばその後の経営状況などを問われることはありません。

そのため、審査の際は信用よりも属性を重要視しますし、売掛金の使途など、買い取り依頼の際に変にごまかすことがなければ、問題なく審査が通るケースが多いです。

違いは売掛先に「知らせるか」「知らせないか」

ファクタリングは、「売掛先に知らせるか知らせないか」の違いで2社間、3社間に分かれます。

それぞれのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

  2社間 3社間
売掛先への通知 なし あり
手数料 7%~30%
(初回は15%~)
1%~5%
買い取りスピード 最短即日~ 最短2日~
審査の厳しさ 申込者本人の審査も必要 ほぼ売掛先のみ

総じて、「売掛先に知らせることなくスピーディにファクタリングができる」のが2社間ファクタリング 、「売掛先に合意してもらい、低金利でファクタリングができる」のが3社間ファクタリングと考えていいでしょう。

2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングが難しいという中小企業のニーズに応える形で登場した手法です。

よって、低金利の3社間ファクタリングができるに越したことはありません。しかし、状況によっては2社間ファクタリングのほうが良いという場合もあるでしょう。

ファクタリング選びで重要なのは、「長期的なキャッシュフロー改善が見込めるか」という点です。

どちらが良いかを適切に判断できるよう、リサーチは欠かさないようにしましょう。

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筆者: GOODファクタリング編集部

はじめてファクタリングを利用されたい方のために、どこよりもわかりやすいファクタリング情報の発信を心掛けています。

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