ファクタリング手数料の相場と手数料の考え方

現金

急いでファクタリングを申し込む場合も、「手数料」に関する知識だけは持っておくのがベストです。

大まかな手数料の相場と、内訳など手数料の考え方を知っておくと、提示された手数料が適正かどうか判断でき、後でトラブルに繋がるリスクを大幅に減らせます。

本記事では、急いでファクタリングを検討している方向けに「ファクタリングで知っておきたい手数料相場と手数料の考え方」を紹介していきます。

記事の最後には、手数料が低くなりやすいケースも紹介していますので、参考にしてみてください。

ファクタリング手数料の相場

ファクタリングで最もポピュラーな「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の手数料相場は以下のとおりです。

  • 2社間(初回):15%~30%
  • 2社間(継続):7%~20%
  • 3社間:1.5%~5%

2社間が「初回取引」と「継続取引」で相場がかなり異なる理由については後述しますが、おおむね上記の範囲が相場となります。

見れば分かるとおり、2社間より3社間ファクタリングのほうが圧倒的に手数料は安いです。したがって、可能であれば3社間ファクタリングを実行するのがベストです。

しかし、3社間ファクタリングは「売掛先の同意が必要」という最大のリスクがあります。

売掛先に通知してしまうと、売掛先に「業者を使ってまで売掛金をわざわざ現金化するなんて、相当資金繰りが危ないのだろうか」と思われる可能性が高いのです。ですから、ファクタリング実行の事実は隠したいというのが事業者の本音です。

一方で、2社間ファクタリングでは売掛先への通知が必要ありません。つまり手数料の差は「売掛先への通知が不要になる必要経費」と捉えることも可能です。

ではなぜ、2社間ファクタリングはこんなに高く、3社間ファクタリングは安いのでしょうか?

2社間ファクタリングの手数料の仕組み

2社間ファクタリングでのばらつきがある理由は、手数料に含まれる「ファクタリング会社の利益」が、「貸し倒れリスクも加味した金額」に設定されるためです。

つまり、ファクタリング業者が抱えるリスク=手数料と考えて問題ありません。

なぜこうなっているのかというと、ファクタリングとは実際の所「債権や申込者の信用をもとに先払い(信用貸し)しているに過ぎない」ためです。

もう少し具体的に説明すると、2社間ファクタリングで業者側が懸念しなくてはならない「リスク」として、以下のようなものが挙げられます。

  • 債権が回収不能になる可能性
  • 申込者が債権を別の業者に譲渡(二重譲渡)する可能性
  • 申込者が売掛金を業者に振り込まず持ち逃げする可能性

まず、債権が回収できなくなるリスクは当然考えなくてはなりません。加えて、申込者の二重譲渡や持ち逃げも、犯罪行為ではあるものの絶対にないとは断言できません。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違は、大きく次の2点のみなのですが、この2点が売掛金を安全に回収できるかどうかに実際は大きく影響するのです。

  • 売掛先がファクタリングに同意するかしないか
  • 売掛先からファクタリング業者へ直接売掛金を振り込むか振り込まないか

こういったリスクを抱えながら損失を抑えるには、手数料を高くせざるを得ないということが理解できたかと思います。

さらに、手数料が高くなる理由はこれだけではありません。それでは、これを踏まえた「手数料の内訳」も見ていきましょう。

ファクタリング手数料の内訳

業者によって細かい違いはありますが、手数料の内訳にはおおむね以下のものが含まれます。

  • ファクタリング業者の利益(貸し倒れリスク込み)
  • 司法書士手数料
  • 印紙代
  • 紹介料
  • 交通費(出張の場合)

先ほど解説したファクタリング業者の利益分を除くと、すべて固定で発生する必要経費となります。このうち司法書士手数料と印紙代は、「債権譲渡登記」を行うのに必要な諸費用です。

「債権譲渡登記」とは、法務省に「ファクタリング業者に債権を譲渡したこと」を知らせるもの。申込者が同じ債権を別の業者に売る、いわゆる「二重譲渡」を防止するために必要な措置です。

したがって、売掛先の同意を得られ、二重譲渡の心配もない3社間では上記の費用は必要ありません。この固定費の存在も、2社間ファクタリングの手数料が高くなる要因のひとつと捉えて良いでしょう。

この諸経費の具体的な金額は以下の通りです。

  • 司法書士手数料:7~9.5万円
  • 登記にかかる印紙代:約2万円
  • 交通費:場所による
  • 紹介料:1~2万円

債権譲渡登記には、このうち「司法書士手数料」「印紙代」が必要です。つまり、2社間ではざっくり9万円~14万円が必要経費という計算になるのです。

そして、この諸経費をマイナスした分がファクタリング会社の利益となります。たとえば、買取額が100万円であれば、手数料20%で20万円を回収してもほぼ利益が出ないのです。

したがって、少額買い取りであれば諸経費の存在から手数料を高くせざるを得ず、なるべく高額な債権の手数料が安くなるのは言うまでもありません。

たとえば、買い取り額が2000万円の債権であれば、5%で買い取ったとしても100万円になりますので、儲けが出るという形になります。とはいえ、初回の取引ですと高額債権もやはりリスクが高く、買い取る債権の額が制限されることが多いため注意しましょう。

このように、内訳まで把握すると、2社間ファクタリングの手数料が高い理由の全容が理解できたのではないかと思います。

ちなみに、ファクタリングは国税庁が定めるところの「金融資産の譲渡」行為にあたり、非課税となりますので「消費税」はかかりません

さて、ここまで把握すれば、手数料が安くなるケースについても見えてくると思います。

手数料を抑えるには「利用額」「申込者と売掛先の与信」が重要

上記をまとめると、

  • 2社間ファクタリングは貸し倒れリスクを鑑みた手数料が設定される
  • 手数料内訳は「業者の利益」「司法書士手数料」「印紙代」「紹介料」「交通費」など
  • 債権譲渡登記が必要な2社間では。諸経費だけでざっくり10万円前後かかる

となります。ここから、「与信と買取額が高ければ手数料は下がる」ということが見えてきますね。

「売掛先が倒産しにくい国や大手企業」というのもひとつの与信になりますし、二重譲渡や持ち逃げをしないというモラルを持って、申し込むのも重要です。

とはいえ、「初回の取引」では、どう頑張っても信用されにくいのが事実です。大きな金額は買い取ってもらえませんし、手数料も上がる傾向にあります。

手数料を抑えるには、ファクタリングを何回か続けた上で、信用を得ることが重要です。そのためにも、ファクタリングの手数料相場や考え方を正しく理解し、良い業者を探していきましょう。

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筆者: ファクタリング編集部

はじめてファクタリングを利用されたい方のために、どこよりもわかりやすいファクタリング情報の発信を心掛けています。

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